小一時間ほど眠ったわたしは、目を覚ますとスマートフォンを手に取った。
時刻は20時を回っていた。
中途半端な時間だ。
疲れ果てていたわたしは、朝まで眠っていたかったな、と思う。
この頃、精神的な調子が良くなかった。
それに加え、仕事も忙しい。
わたしは、疲れ果てていた。
仕事も生活も充実している人はすごいと思う。
今のわたしは、仕事だけで限界を超えて、生活は暗い部屋のベッドの上でかろうじて生存していくだけで精一杯だ。
また明日が来て、もっと布団に抱きついていたい朝がやってくる。
そして、仕事に行く。
帰って暗い部屋のベッドに戻る。
その繰り返しだ。
その繰り返しは、単調なようだが、わたしにとって精一杯の繰り返しだった。
その単調な毎日を維持するため、わたしはスマートフォンを消して目を瞑った。